ずかんカード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用語 | 2級建築施工管理技士(にきゅうけんちくせこうかんりぎし) |
| 英語 | Registered Construction Manager(Building, Grade 2) |
| ひとことで | 建築工事の現場で、主任技術者として施工の管理ができる国家資格 |
| 関連用語 | 2級建築施工管理技士補/第一次検定/第二次検定/経験記述/主任技術者 |
| よく聞く度 | ★★★★★ |
この記事の要点
- 2級建築施工管理技士は、主任技術者になれる国家資格。第一次検定に合格すると「技士補」になれる
- 第一次検定は、17歳以上なら実務経験なしで受けられる
- 第二次検定の経験記述は、自分の現場で「工夫したこと」を書けるように準備しておくのがコツ
ルーキー施工管理の資格って、まず何から取ればいいんですか?



最初の目標は、2級建築施工管理技士だね。
私も2級を持っているよ。
試験の流れと、合格したときのことを話すね。
「2級建築施工管理技士って、どんな資格?」「経験記述って何を書けばいいの?」と思っていませんか。
この記事では、建築の施工管理10年目で、2級建築施工管理技士を持つ私が、資格のしくみ、試験の日程と受検資格、試験の内容、そして私が合格したときの勉強法と第二次検定のコツを、図解でやさしく解説します。
この記事でわかること
- 2級建築施工管理技士でできること
- 試験の流れと日程(令和8年度)
- 受検資格と試験の内容
- 合格者の私がやった、第二次検定(経験記述)の準備
ずかんメモ:試験の日程や受検資格は、試験を実施している建設業振興基金の公式サイト・受検の手引(令和8年度)をもとにしています。申し込む前に、必ず最新の情報を確認してください。
2級建築施工管理技士とは?
2級建築施工管理技士とは、建築工事の施工の管理をするための国家資格です。建設業法にもとづく「施工管理技術検定」に合格すると取得できます。
試験は第一次検定と第二次検定の2つに分かれています。


| 合格したもの | なれる資格 | できること |
|---|---|---|
| 第一次検定 | 2級建築施工管理技士補 | 第二次検定に進む準備ができる |
| 第二次検定 | 2級建築施工管理技士 | 現場の主任技術者になれる |
主任技術者は、工事の現場で技術の面から施工を管理する責任者です。くわしくは、主任技術者と監理技術者の違いとは?の記事で解説しています。
受検種別は「建築」「躯体」「仕上げ」
第二次検定は、建築・躯体・仕上げの3つの種別から1つを選んで受けます。現場監督として建物全体を管理するなら、「建築」を選ぶ人が多いです。
ずかんメモ:令和2年度までは「学科試験」「実地試験」という名前でした。令和3年度から「第一次検定」「第二次検定」に変わり、第一次検定の合格者は「技士補」になれるようになりました。
試験の流れと日程(令和8年度)
2級は、1年に前期と後期の2回、試験があります。


| 日程 | 受けられる試験 | 申込期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 前期 | 第一次検定のみ | 2月6日〜2月27日 | 6月14日(日) | 7月13日 |
| 後期 | 第一次検定・第二次検定 | 6月29日〜7月27日 | 11月8日(日) | 第一次:12月21日/第二次:令和9年2月5日 |
後期は、同じ日の午前に第一次検定、午後に第二次検定を行います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受検手数料 | 第一次検定 6,150円/第二次検定 6,150円/両方 12,300円 |
| 合格基準 | 第一次検定・第二次検定とも、得点60%以上(変わる場合あり) |
受検資格


第一次検定
試験を受ける年度に17歳以上になる人なら、実務経験なしで受けられます。高校生や、入社1年目の人も受検できます。
第二次検定
第二次検定は、実務経験が必要です。
| 区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 2級の第一次検定に合格した人 | 合格後、実務経験3年以上 |
| 1級の第一次検定に合格した人 | 合格後、実務経験1年以上 |
| 一級建築士試験に合格した人 | 合格後、実務経験1年以上 |
ずかんメモ:令和10年度までは、学歴に応じた実務経験で受けられる「旧受検資格」も選べます。自分がどちらで受けられるかは、受検の手引で確認しましょう。
試験の内容
| 試験 | 内容 | 答え方 |
|---|---|---|
| 第一次検定 | 建築学など/施工管理法/法規 | マークシート |
| 第二次検定 | 施工管理法(経験記述など) | 記述+マークシート |
第二次検定でいちばん特徴的なのが、経験記述です。自分が実際に担当した工事について、どんな工夫や管理をしたかを文章で書く問題です。
そのほかに、用語の説明や工程表、法規、施工の問題などが出されます。
私が2級を取ったときのこと
学科(いまの第一次検定):高校生のとき
私は高校の建築科に通っていて、学校のみんなで学科試験を受けました。勉強は、学校の授業が中心でした。
実地(いまの第二次検定):入社4年目
実地試験は、入社4年目の令和2年度に受けて合格しました。「実地試験」という名前で行われた、最後の年です。
勉強は、問題集を解いて覚えるのが中心でした。使ったのは、成美堂出版の「詳解 2級建築施工管理技術検定 過去問題集」です(私が使ったのは当時の年度版です)。



高校生のうちに、学科に合格していたんですね!



そうなんだ。
学校のみんなで受けたから、自然な流れだったよ。
第一次検定は実務経験がいらないから、早めに受けておくのがおすすめだね。
第二次検定(経験記述)のコツ
ここからは、私が合格したときにやったことを紹介します。


① 書く現場を1つ決める
経験記述では、自分が担当した工事の内容(建物の用途・構造・規模など)を書きます。
私は、鉄骨造の事務所・商業施設の建物について書きました。
② 「自分が工夫したこと」を書き出す
経験記述で大切なのは、自分が現場で工夫したことを書くことです。私も、自分が現場で工夫したことを中心に書きました。
ふだんの仕事を「試験で書ける経験」として意識しておくと、書く材料が自然とたまっていきます。
③ 問題集を解いて、書き方を覚える
私は、問題集を解いて書き方を覚えました。問題集の解答例を読むと、「何を、どの順番で書けばいいか」がわかってきます。
④ 当日は、基本のミスに気をつける
私が受けたときは、時間には余裕があったので、時間はあまり気にせずに受けました。
それよりも気をつけたのは、ふつうの試験と同じ、基本的なことです。
- 受検番号の書き忘れがないか
- マークのまちがいがないか



経験記述って、答えがひとつじゃないから不安です…。



そうなんだ。
答えがあるようでない試験だから、私も難しく感じたよ。
だからこそ、自分の現場の経験を、早めに文章にしておくことが大事なんだ。
合格して変わったこと
2級に合格して、資格手当がつくようになりました。
ずかんメモ:資格へのサポートは、会社によってちがいます。私の会社の場合、2級は資格手当のみですが、1級はお祝い金や受験費用の負担もあります。
1級については、1級建築施工管理技士とは?の記事でくわしく解説しています。
これから受ける人へ
2級に合格した経験から、いちばん伝えたいのはこれです。
勉強だけでは難しく感じる内容も、実際に現場で仕事をしていると、ぐっと理解しやすくなります。
私は、現場と建築工事標準仕様書を見ながら、施工計画書を作ったり、検査をしたりしているうちに、試験の内容がとても簡単に感じるようになりました。
施工計画書については、施工計画書とは?の記事でくわしく解説しています。
試験に出てくる用語は、毎日の現場で使う言葉ばかりです。このブログでも、試験によく出る用語を解説しています。
混同しやすい用語
| 用語 | 意味 | ちがいのポイント |
|---|---|---|
| 2級建築施工管理技士補 | 2級の第一次検定に合格した人 | 主任技術者にはなれない |
| 2級建築施工管理技士 | 2級の第二次検定に合格した人 | 主任技術者になれる |
| 第一次検定 | 知識を問う試験(マークシート) | 17歳以上なら実務経験なしで受けられる |
| 第二次検定 | 経験記述などの試験 | 実務経験が必要 |
| 学科試験・実地試験 | 令和2年度までの試験の名前 | いまの第一次検定・第二次検定にあたる |
まとめ
- 2級建築施工管理技士は、主任技術者になれる国家資格
- 第一次検定に合格すると技士補、第二次検定に合格すると技士になれる
- 第一次検定は17歳以上なら実務経験なしで受けられる。第二次検定は実務経験が必要
- 後期試験は、同じ日の午前に第一次検定、午後に第二次検定
- 経験記述は、書く現場を決めて「自分が工夫したこと」を書き出し、問題集で書き方を覚える
2級は、施工管理としての最初の大きな目標です。毎日の現場の仕事が、そのまま試験の力になります。ひとつひとつの経験を大切にしていきましょう。
理解度チェック
Q1. 2級の第一次検定に合格すると、何という資格になれる?
答え:2級建築施工管理技士補です。
Q2. 2級の第一次検定は、何歳以上なら実務経験なしで受けられる?
答え:試験を受ける年度に17歳以上になる人です。
Q3. 第二次検定で、自分が担当した工事での工夫を文章で書く問題を何と呼ぶ?
答え:経験記述です。



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