1級建築施工管理技士とは?試験の流れ・受検資格と、2級を持つ現場監督の勉強計画

当ページのリンクには広告が含まれています。
1級建築施工管理技士とは?試験の流れ・受検資格と、2級を持つ現場監督の勉強計画

ずかんカード

項目内容
用語1級建築施工管理技士(いっきゅうけんちくせこうかんりぎし)
英語First-Class Building Construction Management Engineer
ひとことで大きな建築工事の現場で、監理技術者として工事を管理できる国家資格
関連用語2級建築施工管理技士/技士補/監理技術者/主任技術者
よく聞く度★★★★★

この記事の要点

  • 1級建築施工管理技士は、監理技術者として大きな工事を管理できる国家資格
  • 試験は第一次検定(7月ごろ)と第二次検定(10月ごろ)の2段階。同じ年に両方受けるなら、2月の申込で同時に申し込む
  • 2024年度から受検資格が変わり、第一次検定は19歳以上なら実務経験なしで受けられる
ルーキー

1級って、2級と何がちがうんですか?

かぐや監督

いちばん大きいのは、大きな工事の「監理技術者」になれることなんだ。
私も来年、1級に挑戦するよ。

「1級建築施工管理技士って、どんな資格?」「試験はいつ?どうやって勉強すればいい?」と思っていませんか。

この記事では、建築の施工管理10年目で、2級建築施工管理技士を持つ私が、1級の資格の内容と試験の流れ、受検資格、そして来年の受験に向けた勉強計画を、図解でやさしく解説します。

この記事でわかること

  • 1級建築施工管理技士でできること(2級とのちがい)
  • 試験の流れと日程
  • 受検資格(2024年度からの新しいルール)
  • 2級を持つ現場監督の、1級に向けた勉強計画

ずかんメモ:試験の日程や受検資格は、毎年見直されることがあります。この記事では令和8年度(2026年度)の試験案内をもとにしています。受験するときは、必ず最新の「受検の手引」で確認してください。

目次

1級建築施工管理技士とは?

1級建築施工管理技士とは、建築工事の施工管理を行うための国家資格です。国が行う「1級建築施工管理技術検定」に合格すると取得できます。

試験は、第一次検定と第二次検定の2段階です。

  • 第一次検定に合格すると、「1級建築施工管理技士補」になります
  • 第二次検定にも合格すると、「1級建築施工管理技士」になります

1級と2級のちがい

2級建築施工管理技士は主任技術者、1級建築施工管理技士補は監理技術者補佐、1級建築施工管理技士は監理技術者になれることを比べた図解
資格なれる立場イメージ
2級建築施工管理技士主任技術者中小規模の工事の、技術の責任者
1級建築施工管理技士補監理技術者補佐監理技術者をサポートする
1級建築施工管理技士監理技術者(主任技術者にもなれる)大きな工事で、下請の業者さんも含めて現場全体の技術を管理する

ずかんメモ:建設会社が元請として、下請に出す金額が一定以上の大きな工事を行うときは、現場に「監理技術者」を置くことが法律で決められています。その監理技術者になれるのが、1級の大きな強みです。

主任技術者と監理技術者のちがいや、監理技術者が必要な現場の条件については、主任技術者と監理技術者の違いとは?の記事でくわしく解説しています。

私が1級を取りたい理由

私が1級を目指す理由は、次の3つです。

  • 監理技術者になるため
  • 資格手当
  • 昇格

私の会社では、合格するとお祝い金が出て、毎月の資格手当ももらえます。さらに、合格すれば受験費用も会社が負担してくれます。会社によってちがうので、自分の会社の制度を確認してみましょう。

試験の流れと日程

令和8年度(2026年度)の1級建築施工管理技術検定は、次の日程でした。

2月の受検申込、7月の第一次検定、8月の第一次検定合格発表、10月の第二次検定、翌年1月の第二次検定合格発表と進む、1級建築施工管理技術検定の流れ
内容令和8年度の日程
受検申込(第一次・第二次)2月13日〜2月27日
第一次検定7月19日
第一次検定の合格発表8月25日
第二次検定10月18日
第二次検定の合格発表翌年1月8日

受検手数料は、第一次検定・第二次検定ともに12,300円です。

注意:同じ年に両方受けるなら、2月に「同時申込」

ここは、とても大事なポイントです。

第一次と第二次を同じ年に受けたいときは、2月の申込期間に「第一次・第二次」を同時に申し込みます。

「第一次検定のみ」で申し込んで合格した場合、その年の第二次検定は受けられません。申込の区分をまちがえると、第二次検定が1年先になってしまうので注意しましょう。

ルーキー

申込の時点で、もう勝負が始まっているんですね!

かぐや監督

そうなんだ。
7月の試験だからと油断していると、2月の申込を忘れてしまう。
年が明けたら、すぐにカレンダーに入れておこう。

受検資格(2024年度から変わった)

2024年度(令和6年度)から、受検資格が大きく変わりました。

第一次検定は19歳以上なら実務経験不要、第二次検定は2級第二次検定合格後や1級第一次検定合格後の実務経験が必要になることを示した図解

第一次検定

試験を受ける年度に19歳以上になる人なら、実務経験がなくても受けられます。

第二次検定

第二次検定は、実務経験が必要です。新しい受検資格では、たとえば次のような区分があります。

区分必要な実務経験(主なもの)
1級第一次検定の合格者合格後、実務経験5年以上(または、特定実務経験1年以上を含む3年以上、監理技術者補佐として1年以上)
2級第二次検定の合格者2級第二次検定の合格後、実務経験5年以上(または、特定実務経験1年以上を含む3年以上)

ずかんメモ:「特定実務経験」とは、一定の規模以上の工事で、監理技術者や主任技術者の指導のもとで(または自分が監理技術者・主任技術者として)積んだ実務経験のことです。くわしい条件は、受検の手引で確認しましょう。

また、令和10年度(2028年度)までは経過措置として、制度が変わる前の受検資格(旧受検資格)でも第二次検定を受けることができます。

受検資格はとても細かく決められているので、必ず建設業振興基金の「受検の手引」で、自分がどの区分に当てはまるかを確認してください。

私が2級を取ったときのこと

2級建築施工管理技士は、次のように取得しました。

  • 学科(いまの第一次検定):高校生のときに合格
  • 実地(いまの第二次検定):実務経験を積んだあと、最初の年に受けて合格

実地試験は、参考書を読む程度の勉強でした。使ったのは、成美堂出版の「詳解 2級建築施工管理技術検定 過去問題集」です(私が使ったのは当時の年度版です)。

2級の試験の流れや、第二次検定(経験記述)の準備については、2級建築施工管理技士とは?の記事でくわしく解説しています。

実地試験(第二次検定)は、答えがあるようでない試験なので、難しく感じました。記述の問題では、自分の現場の経験をもとに書く必要があるからです。

1級に向けた私の勉強計画

過去問題集を3周すること、昼休み・平日の夜・休みの日に勉強時間をつくること、現場の仕事と結びつけて覚えることをまとめた1級建築施工管理技士の勉強計画

受ける時期

来年、第一次検定と第二次検定を同じ年に受ける予定です。そのため、2月の申込では「第一次・第二次」を同時に申し込みます。

使う参考書:過去問題集を3周する

TAC出版の「わかって合格(うか)る 1級建築施工管理技士 一次検定 8年過去問題集」を買いました。この問題集を3周してから、本番にのぞむ計画です。

過去問題集を選んだのは、試験によく出る問題の傾向をつかみやすいからです。分冊になっていて持ち運びやすいので、現場の昼休みにも使いやすいと思っています。

ずかんメモ:過去問題集は、受験する年度に合わせた最新版を使うと、直近の試験問題まで練習できます。下のリンクは、2027年度版です。

勉強時間のつくり方

現場の仕事をしながら、次の時間で勉強します。

  • 昼休み
  • 平日の夜:仕事をがんばって残業を減らし、夜の時間をつくる
  • 休みの日

不安なこと:第二次検定の記述

いちばん不安なのは、第二次検定の記述問題です。2級のときも、答えがあるようでない試験だと感じました。自分の現場の経験を、わかりやすく文章にまとめる練習をしていくつもりです。

ルーキー

記述って、何を書けばいいのか不安です…。

かぐや監督

私も同じだよ。
だからこそ、毎日の現場の仕事を「試験で書ける経験」として意識しておくことが大事なんだ。

これから受ける人へのアドバイス

2級に合格した経験から、いちばん伝えたいのはこれです。

勉強だけでは難しく感じる内容も、実際に現場で仕事をしていると、ぐっと理解しやすくなります。

私は、現場と建築工事標準仕様書を見ながら、施工計画書を作ったり、検査をしたりしているうちに、試験の内容がとても簡単に感じるようになりました。

施工計画書については、施工計画書とは?の記事でくわしく解説しています。

試験に出てくる用語は、毎日の現場で使う言葉ばかりです。このブログでも、試験によく出る用語を解説しています。

混同しやすい用語

用語意味ちがいのポイント
1級建築施工管理技士第一次・第二次検定の両方に合格した人監理技術者になれる
1級建築施工管理技士補第一次検定に合格した人監理技術者補佐になれる
監理技術者大きな工事で、現場全体の技術を管理する人1級の資格が必要
主任技術者工事の技術の責任者2級でもなれる
1級建築士建物の設計や工事監理を行う国家資格施工管理技士は「工事を進める側」の資格

まとめ

  • 1級建築施工管理技士は、監理技術者として大きな工事を管理できる国家資格
  • 試験は第一次検定(7月ごろ)と第二次検定(10月ごろ)の2段階
  • 同じ年に両方受けるなら、2月の申込で「第一次・第二次」を同時に申し込む
  • 2024年度から、第一次検定は19歳以上なら実務経験なしで受けられる
  • 現場の仕事と、標準仕様書・施工計画書を結びつけて勉強すると、理解しやすい

私も来年、1級に挑戦します。勉強の進み具合や、試験を受けた感想も、このブログで報告していく予定です。いっしょにがんばりましょう!

理解度チェック

Q1. 1級建築施工管理技士になると、どんな立場で工事を管理できる?

答え:監理技術者として、大きな工事の現場全体の技術を管理できます。

Q2. 第一次検定と第二次検定を同じ年に受けたいときは、どうする?

答え:2月の申込期間に、「第一次・第二次」を同時に申し込みます。

Q3. 2024年度からの新しいルールで、第一次検定を受けられるのはどんな人?

答え:試験を受ける年度に19歳以上になる人です。実務経験は必要ありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次