ずかんカード
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用語 | 施工管理の1日(せこうかんりのいちにち) |
| 英語 | A Day of a Construction Manager |
| ひとことで | 朝礼から始まり、現場の巡視・打ち合わせ・書類づくりまで、現場と事務所を行き来する1日 |
| 関連用語 | 朝礼/KY活動/昼礼(職長打ち合わせ)/工程会議/定例会議 |
| よく聞く度 | ★★★★★ |
この記事の要点
- 施工管理の1日は、朝礼 → 現場の巡視 → 昼礼 → 打ち合わせ・書類の流れ
- 私の場合、1日の4割が現場、6割が事務所
- 「いま現場にいる業者さん」と「来月・再来月に来る業者さん」の両方と調整するのが、監督の大事な仕事
ルーキー現場監督って、1日中現場にいるイメージでした!



じつは、事務所にいる時間のほうが長いんだ。
私のリアルな1日を紹介するね。
「施工管理って、毎日どんなふうに働いているの?」「何時から何時まで仕事をするの?」と思っていませんか。
この記事では、建築の施工管理10年目の私が、ある1日のスケジュール、定期的な会議、休みのとり方、やりがいと大変なことを、図解でやさしく解説します。
この記事でわかること
- 施工管理のある1日のスケジュール
- 現場と事務所で、それぞれ何をしているか
- 定期的な打ち合わせ・会議
- 休みのとり方と、やりがい・大変なこと
施工管理の仕事全体については、施工管理とは?の記事でくわしく解説しています。
施工管理のある1日
いまの現場での、私のある1日を紹介します(現場の状況や時期によって変わります)。


| 時間 | やること |
|---|---|
| 7:30 | 現場に到着 |
| 8:00 | 朝礼。その日の作業内容と注意点を全員で共有 |
| 8:15 | KY活動(業者ごとに、その日の危険と対策を話し合う) |
| 午前 | 現場の巡視・検査・立会い、議事録や工程表の作成、図面 |
| 12:00 | 昼休み |
| 13:00 | 昼礼(職長打ち合わせ)。翌日の作業を、各業者の職長さんと調整 |
| 午後 | 現場の巡視・打ち合わせ・図面チェック |
| 17:00〜17:30 | 現場の片付け・戸締り |
| 17:30〜19:00ごろ | 書類作成(工程表・写真の整理・発注など) |
| 19:30ごろ | 退社(書類が多い日) |
朝礼やKY活動については、KY活動とは?の記事でくわしく解説しています。



現場が終わったあとも、書類の時間があるんですね!



そうなんだ。
現場が動いている昼間は、現場や打ち合わせを優先する。
書類は、職人さんが帰ったあとにまとめて片付けることが多いんだよ。
現場4割、事務所6割
私の場合、1日のうち現場にいるのは4割くらい、事務所にいるのは6割くらいです。


| 時間帯 | よくする仕事 |
|---|---|
| 午前 | 現場の巡視・検査、議事録や工程表の作成 |
| 午後 | 現場の巡視、打ち合わせ、図面のチェック |
「現場監督」という名前から、1日中現場にいるイメージを持つ人も多いと思います。でも実際は、図面や工程表、書類づくりなど、事務所での仕事もとても大切です。
1日の中で大切にしていること
- 朝礼のあと、現場を巡視する:異常がないかを確認する。とくに、重機のまわりの区画(立入禁止の範囲)がきちんとできているかを見る
- 職人さん・職員とのコミュニケーション
- 作業のあとは、片付けをしっかり行う
ずかんメモ:元請の会社が、毎日1回以上、作業場所を巡視することは、労働安全衛生規則で決められています。
定期的な打ち合わせ・会議
現場では、決まったタイミングで打ち合わせや会議があります。


| 頻度 | 打ち合わせ・会議 | 内容 |
|---|---|---|
| 毎日 | 昼礼(職長打ち合わせ) | 翌日の作業内容・場所・重機の使い方などを、職長さんと調整 |
| 週1回 | 工程会議 | 工事の進み具合と、これからの予定を確認 |
| 隔週 | 定例会議 | 監理者・施主と、工事の状況や決めごとを確認 |
| 月1回 | 災害防止協議会 | 協力業者さんと、安全についての取り組みを話し合う |
ずかんメモ:災害防止協議会は、元請と、現場に入るすべての業者さんが参加する会議です。定期的に開くことが、労働安全衛生規則で決められています。
「今」と「先」を同時に調整する
工事の時期にかかわらず、私がいつもしているのが、2つの調整です。


- 今:いま現場で作業している業者さんの職長と、毎日の作業を調整する
- 先:来月・再来月に現場に入る業者さんの番頭(業者さん側の、段取りや打ち合わせをまとめる担当者)と、事前に打ち合わせをする
先の打ち合わせをしておかないと、業者さんが現場に入ったときに、材料が届いていなかったり、図面が決まっていなかったりして、工事が止まってしまいます。
工程表の見方については、工程表とは?の記事でくわしく解説しています。



目の前の現場だけじゃなくて、2か月先まで考えているんですね…。



そうなんだ。
「先を読んで段取りする」のが、監督の腕の見せどころなんだよ。
休みのとり方
私の現場では、日曜日以外は現場が動いていることが多いです。そのため、土曜日・祝日は、社員同士で調整して交代で休んでいます。
現場が比較的落ち着いている時期は、土日・祝日を休みにすることもあります。休みのとり方は、現場や会社によってちがいます。
ずかんメモ:2024年4月から、建設業にも残業時間(時間外労働)の上限のルールが適用されるようになりました。働き方を見直す動きが、業界全体で進んでいます。
やりがいと大変なこと
やりがい:何もない場所から、建物ができあがる
何もない更地から建物が完成したときに、大きな達成感があります。完成した建物の竣工写真があがってくると、感動します。
大変なこと:体も頭も使う、天気とのたたかい
現場作業もあり、体を使う仕事と、頭を使う仕事がまざっているので大変です。また、夏は暑く、冬は寒いのも、この仕事ならではの大変さです。
新人・これから目指す人に伝えたいこと
「こう進めたい」という自分の意見を持つ
現場監督は、少ない人数で現場を回す仕事です。だからこそ、「こういうふうに現場を進めたい」という自分の意見を持って、それを伝えながら仕事をすることが大切です。
最初は先輩のまねからで大丈夫です。少しずつ、自分の考えを持てるようになっていきましょう。
混同しやすい用語
| 用語 | 意味 | ちがいのポイント |
|---|---|---|
| 朝礼 | 朝、現場の全員で作業内容と注意点を共有する | 全員が参加する |
| 昼礼(職長打ち合わせ) | 午後に、職長さんと翌日の作業を調整する | 職長さんが参加する |
| 工程会議 | 工事の進み具合と予定を確認する会議 | 週1回など |
| 定例会議 | 監理者・施主と、工事の状況を確認する会議 | 隔週・月1回など |
| 職長 | いま現場で作業している職人さんのリーダー | 毎日の作業を調整する相手 |
| 番頭 | 業者さん側で、段取りや打ち合わせをまとめる担当者 | 先の工事を打ち合わせる相手 |
まとめ
- 施工管理の1日は、朝礼 → 現場の巡視 → 昼礼 → 打ち合わせ・書類の流れ
- 私の場合、現場が4割、事務所が6割
- 毎日の昼礼、週1回の工程会議、隔週の定例会議、月1回の災害防止協議会がある
- いまの業者さんの職長と、先の業者さんの番頭の両方と調整する
- 更地から建物ができあがる達成感が、いちばんのやりがい
施工管理の1日は、現場と事務所を行き来しながら、たくさんの人と話して段取りを整える毎日です。大変なこともありますが、建物が完成したときの感動は、何ものにもかえられません。
理解度チェック
Q1. 午後に、職長さんと翌日の作業を調整する打ち合わせを何と呼ぶ?
答え:昼礼(職長打ち合わせ)です。
Q2. 来月・再来月に現場に入る業者さんと、事前に打ち合わせをする理由は?
答え:業者さんが現場に入ったときに、材料や図面がそろっておらず工事が止まることを防ぐためです。
Q3. 元請の会社が、作業場所を巡視しなければならないのは、どれくらいの頻度?
答え:毎日1回以上です(労働安全衛生規則)。






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